子どもの本の世界への旅:スイスの児童文学者・ヒューリマン女史の洞察から300年の歩みを辿る

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溢れるほどの本の整理をしていて、久しぶりに、もう一度しっかり読もうと思った本があります。
子供の本の世界/300年の歩み』という、ベッティーナ・ヒューリマンによる著作です。

 
ベッティーナ・ヒューリマン(Bettina Hürlimann .)著
    子供の本の世界/300年の歩み
野村滋訳
福音館書店

この本と、著者自らが行った講演への参加は、
私の人生における重要な転機となりました。
1968年に来日した時、聞きに行き、深い感銘を受けました。

児童文学者の石井桃子氏の『子どもの図書館』と、
上記の『子供の本の世界/300年の歩み』の二冊は、
私のそれからの人生を形作るきっかけとなりました。

彼女たちの言葉に触れ、スイスへの留学を決意し大学へ戻り、その準備を始めたのです。が、人生は予想もしない方向に進むものです。
研究の道を進むはずが、思わぬ展開で家庭生活の中で
絵本とともに過ごす道へとなったんです。
それが、今の私につながる用意された道だったのでしょう。

結婚してからの10年間は、喜びと悲しみが交錯する時期でした。
第一子が生まれ、当時56歳だった母が短い闘病の後に他界。
そして第二子がこの世に誕生しました。
若くして経験した身近な家族の生と死は、絵本が通じて私に癒しを与えてくれました。

絵本は、オブラードのように私たちの心を
優しく包み込んでくれる存在でした。
その中には、人間性という普遍的なものが込められており、
温かなユーモアという形の愛で私たち家族のそばにありました。

絵本の世界は小さなものかもしれませんが、
その中には生きる力を呼び起こす不思議な力があります。

特に冬の間、ゆっくりと時間をかけて読み返すと、
その力を改めて感じることができます。

自身の歩みを振り返り、その価値や意味を深く理解することは、
人生において非常に貴重な経験となりますね。

上記の本は、子供の本の歴史を知る上で、
とても深い洞察と示唆に満ちて素晴らしいのです。
再読して、その内容などを、長い人生の旅をした上で読むと、
また違った観点が見えてくることになると読む前からワクワクです。

子供の本の世界/300年の歩み』という本を再読し、その内容を深く掘り下げることは、児童文学や絵本の歴史に対する理解を、過ごしてきた歳月と体験経験が加わり、
一層深める絶好の機会となるかと思うのです。

その本から得られる洞察や示唆は、児童文学の発展におけるキーモーメントや、絵本が子どもたちや大人たちに与える影響についての新たな視点を提供してくれると楽しみです。
目次を読み返しているだけで、当時の興奮して感銘を受けた記憶が湧き起こってきました。

本が取り上げる時代や作品、著者についての詳細な分析が、より深い理解とともに、現代の児童文学や絵本の傾向とどのように繋がっているのかを探ることも楽しみです。
長年にわたり関わってきたことが、絵本に出会った当時より、もっと興味と関心と気づきが何倍にも膨らんでいるからです。

55年の歳月を経て、私は再びその一冊を手に取り、ゆっくりと読んでみたいと思います。絵本という小さな世界が私たちに与えてくれる大きな贈り物を、もう一度心から味わいたいとおもいます。

これはなんといっても醍醐味。
好きな分野を追求してきた楽しみそのものです。

絵本に出会う旅は、ただの本を読むこと以上の意味を持っています。
それは、人生の様々な段階で遭遇する喜びや悲しみ、試練や癒しを経験する過程でもあります。
私たちは、絵本のページをめくるごとに、自分自身の中に眠る無限の可能性や、人間としての深い絆を発見することができます。
絵本は、時には心の支えとなり、時には新たな世界への扉を開いてくれます。
この小さな本の不思議な力を通じて、私たちは常に成長し続けることができるのです。

長年関わる、継続することで見える道。
歩んできた道。
これからできる道。

時を超える絵本の旅は、過去から未来への橋渡しになることを願っています。

この記事は作業効率化の助けになるきりんツールのAIによる自動生成機能を利用しています

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